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周南市民劇場-7月例会は「春、忍び難き」です

7月24日(月)、25日(火)に、周南市文化会館で、周南市民劇場の例会が予定されています。
今回の例会は「春、忍び難きを」(劇団俳優座)です。
俳優座は、日本を代表する老舗の劇団です。何作か観劇させていただいたことがあるのですが、どの作品もしっかりとした新劇の芝居で、ずっしりとした感情表現が印象的でした。

今回の上演作品は「春、忍び難きを」。終戦後、GHQの農地改革などを受けて激動していた農村部を舞台にしています。そこで暮らす人々、特に女性たちの物語で、社会の流転の激しさに切り込むと同時に、人間のたくましさ、生命讃歌の快作と伺っています。

斉藤憐さんの作品ということもあって、とても楽しみにしています。
斉藤憐さんは、井上ひさしや別役実と共に日本劇作家協会旗揚げに携わっていて、以前、ある劇作家さんから「劇作技術をすれば日本で一番の人」と称されるほどの方です。「春、忍び難きを」も、2005年の紀伊國屋演劇賞を受賞しています。

以前もご説明したかと思いますが、市民劇場というのは会員制の演劇鑑賞会です。毎月会費を収めて、平均2か月に一回、演劇を鑑賞できます。
演劇鑑賞会という響きは、もしかするとドレスコードや鑑賞後の感想会などを連想させるかもしれませんが、そういった面倒なことはありません。純粋に演劇を鑑賞するための会です。
俳優座や青年座など、伝統のある新劇系の劇団の上演が主です。心境を丁寧に描く、ゆっくりとした舞台が多くて、小劇場を発展させたようなスピード感のある舞台は珍しいです。
今風の舞台を味わう機会にはなりにくいですが、それでも周南市民劇場で舞台を見るメリットはあります。

・定期的に演劇を鑑賞する機会になる

 山口県内では演劇はまれにしか上演されません。鑑賞しようと思ったら、広島や福岡まで行かないといけません。不慣れな土地での観劇は何かと面倒です。公共交通機関を使うなら時刻調べたりとか色々。演劇を見に行きたい、行きたいと思いながらも、行けないまま一年を過ごしてしまいがちです。(私だけでしょうか?)
 その点、市民劇場なら平均2か月に一回上演があります。会場も近場で、夜公演も多いので、仕事終わりに駆けつけることもできます。

・普段は観ない演劇が鑑賞できる

 私は小劇場が好きです。100人以下のホールで、役者の息遣いや体温が伝わってくる距離が好きです。
 周南市民劇場で鑑賞できる作品は、大ホール用に作られた新劇系の作品が主です。自分でチケットを選んでいたらまず観ない劇団ばかりです。
 なので思いがけない出会いがよくあります。好みじゃないと勝手に判断していただけで、新劇も意外と面白いなぁと思わせてくれる作品に出会うことがあります。
 合わないなぁと思うこともありますが、自分からは進んで観ない作品を鑑賞することで見識が広がるというか、より深く演劇を知ることができるようにも思います。シェイクスピアをはじめ古典の上演も多いので、見ておきたいと思いながらも鑑賞の機会を先延ばしにしていた作品を観る機会にもなります。
(ちなみに鑑賞する作品は、年に一度アンケートがあって、それをもとに決定されるそうです。まったく自分の意志が反映されないわけではありませんので、いちおう)

・安い(かなり重要!)

 演劇のチケットは高いです。プロの芝居が2,000~3,000円で観れるとなると、安い! と感じます。5,000円くらいは当たり前だし、劇場によってはS席10,000円とか掛かります、映画が1,500円程度で観られることを考えるとかなり高額です。そのうえ、県外で鑑賞するとなると移動費もかかります。さらに足を伸ばして、大阪や東京、福岡や広島でもソワレ(夜の公演)だと宿泊費までかかってきます。
 チケット代だけでみると、大差はありませんが、劇場が近くにあるだけで、そのほかに掛かる費用がずいぶん安くあがります。

周南市民劇場は、会員制の演劇鑑賞会です。興味のある方は、まず事務局(0834-21-7097 火~土 10:00~19:00)までご連絡ください。入会方法など詳しいことはそこでご確認いただけると幸せます。
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