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カテゴリー「周南・下松」の記事一覧

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プロだけが面白いわけではないと思うの-高校演劇の地区大会のご案内

8月13日(日)に山口県岩国市のシンフォニア岩国で「第35回周防地区高等学校演劇発表会」が開催されます。俗にいう高校演劇の地区大会です。

ご存知の方は少ないかもしれませんが、高校の演劇には、高校野球と同様に大会があります。地区予選、県予選、ブロック大会を経て、(なぜか)翌年に全国大会が行われます。
周南市から下松市、光市、岩国市は周防地区になります。岩国総合(岩陽)、華陵、光が丘と全国大会に出場した経験をしている高校が揃っていて、激戦区というわけではありませんが、ちょっと見ごたえのある地区です。

とは言いましても、しょせんは高校生のする演劇です。大会という制限もあり、プロの舞台に比べると見劣りするところもたくさんあります。高校に入学して演劇にはじめて触れた部員も少なからずいて、演劇に出会って半年も経っていないようなひよっこを何十年と修練を積んだプロと比べること自体が失礼かもしれません。

でも、高校演劇は面白いのです。わたしが思う高校演劇の面白さは2つあります。

①1度しかない舞台にかける高校生の熱量

ときどきプロ野球よりも高校野球が好きという人がいます。高校野球には、ひと夏にかける球児の想いやドラマがあるそうです。技術の話をすれば間違いなくプロ野球のほうが上なのですが、それでもプロ野球に劣らない魅力が高校野球にはあります。
高校演劇もまったく同じです。プロの舞台は、地方巡業だったり、ひとつの劇場で一週間続けてだったり、たった1回しか上演されないことが稀です。比べて高校演劇は、ほとんどが1回です。地区予選で入賞できなければ、2度目の上演はありません。だからこそ、一度にかける高校演劇人の想いや熱量は見応えがあります。演技や演出のうまいへたを超えて、観客の胸を打つことがあります。

②舞台、役者の成長

地区大会で敗退する高校もありますが、何校かは入賞し、県大会に出場します。県大会の開催は秋です。地区大会から県大会までだいたい1か月から1か月のあいだが空きます。
多くの部員が観客の目にさらされて、自らの未熟さを感じ、稽古を重ねます。高校生の成長とは恐ろしいもので、見違えます。役者だけでなく演出、創作脚本の場合は物語そのものが進化します。
お気に入りの舞台、役者を見つけて、大会を追い、成長を見届けるのも高校演劇の面白さだとわたしは思っています。

高校演劇は大会規定上、上演時間は1時間以内となっています。今年の周防地区は出場校が4校で、(全盛期に比べればずいぶん減りました、寂しいかぎりです、、、)全作品を観劇しても4時間です。
あいだにお昼休憩がありますので、わたしのような腰痛持ちでも耐えられないことはないかなと思います。

「第35回周防地区高等学校演劇発表会」
会場 シンフォニア岩国 多目的ホール
入場無料
開場9:10 終演17:30
10:00~ 上演1 新南陽高校「命ある限り…」(作 前田航輝)
11:20~ 上演2 光丘高校「彼方此方、知り吾」(作 緋岡篝)
13:20~ 上演3 華陵高校「オフライン」(作 島仲こすも)
14:40~ 上演4 「ベッカンコおに」(作 ふじたあさや) 

観客の時間を奪うに足らない舞台が珍しくないですが、青田買いのつもりで、ぜひいちど高校演劇をご鑑賞してみてはいかがでしょうか?
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周南・下松エリアで定期的の演劇を見る方法-周南市民劇場の案内

6月18日(日)に、周南市文化会館で、周南市民劇場の例会が予定されています。

市民劇場とは、会員制の演劇鑑賞会です。毎月会費を収めて、平均2か月に一回、演劇を鑑賞できます。
演劇鑑賞会という響きは、もしかするとドレスコードや鑑賞後の感想会などを連想させるかもしれませんが、そういった面倒なことはありません。純粋に演劇を鑑賞ための会です。
俳優座や青年座など、伝統のある新劇系の劇団の上演が主です。心境を丁寧に描く、ゆっくりとした舞台が多くて、小劇場を発展させたようなスピード感のある舞台は珍しいです。今風の舞台を味わう機会にはなりにくいですが、それでも周南市民劇場で舞台を見るメリットはあります。

・定期的に演劇を鑑賞する機会になる

 山口県内では演劇はまれにしか上演されません。鑑賞しようと思ったら、広島や福岡まで行かないといけません。よく分からない土地の演劇情報を調べて、観たいものがあったら日程の確認、職場に公休希望を出して、チケットを抑えて、移動方法を考えて……と面倒です。
県外に出るとなると一日のことになりますので、仕事を休めることが観劇の絶対条件になるかと思います。面倒です、演劇を見に行きたい、行きたいと思いながらも、行けないまま一年を過ごしてしまいがちです。(私だけでしょうか?)
 その点、市民劇場なら平均2か月に一回上演があります。会場も近場で、夜も公演がある場合も多いので、仕事終わりに駆けつけることもできます。

・普段は観ない演劇が鑑賞できる

 私はNODA-MAPなど、アングラや小劇場系の舞台が好きです。千人規模の大劇場より、100人以下のほうが好きです。
 周南市民劇場で鑑賞できる作品は、まったく逆です。前述の通り、アングラや小劇場系より一世代前の新劇系が主流です。自分でチケットを選んでいたらまず観ない劇団ばかりです。なので思いがけない出会いがよくあります。好みじゃないと勝手に判断していただけで、新劇も意外と面白いなぁと思わせてくれる作品に出会うことがあります。
 合わないなぁと思うことも珍しくありませんが、自分からは進んで観ない作品を鑑賞することで見識が広がるというか、より深く演劇を知ることができるようにも思います。古典の上演も多いので、見ておきたいと思いながらも鑑賞の機会を先延ばしにしていた作品を観る機会にもなります。
(ちなみに鑑賞する作品は、年に一度アンケートがあって、それをもとに決定されるそうです。まったく自分の意志が反映されないわけではありませんので、いちおう)

・安い(かなり重要!)

 演劇のチケットは高いです。プロの芝居が2,000~3,000円で観れるとなると、安いねと感じます。5,000円くらいは当たり前だし、劇場によってはS席10,000円とかで、映画が1,500円程度で観られることを考えるとかなり高いと思います。
 そのうえ、県外で鑑賞するとなると移動費もかかります。さらに足を伸ばして、大阪や東京、福岡や広島でもソワレ(夜の公演)だと宿泊費までかかってきます。
 チケット代だけでみると、大差はありませんが、劇場が近くにあるだけで、そのほかに掛かる費用がずいぶん安くあがります。

6月18日(日)の演目は「おかしな二人」です。

上演団体はテアトルエコー。翻訳物の喜劇をよくやりますが、かつては井上ひさしが所属、書き下ろしていたこともあり、オリジナルの作品もよくやっているみたいです。周南市民劇場で来られるのは、2002年6月の「ら抜きの殺意」以来。(「ら抜きの殺意」、永井愛の傑作ですね! 賢くて、笑える、すごい作品だと思います。初演は1997年にテアトル・エコー)15年ぶりで、テアトル・エコー、生で観たことはないですね。いったい、どんな劇団なのでしょうか? 楽しみです!

周南市民劇場に興味のある方は、まず事務局(0834-21-7097 火~土 10:00~19:00)までご連絡ください。入会方法など詳しいことは事務局でご確認いただけると幸せます。

ちなみに6月例会の次は、7月24日(月)、25日(火)の「春、忍び難きを」(劇団俳優座 作・斉藤憐)です。

小劇場よりのさらに小さな空間での芝居-「宮川サキのキャラクター大図鑑」@おうちcafe4038

GWまっただなかの5/3に「宮川サキのキャラクター大図鑑」の公演が下松市内で行われるらしい。

宮川サキさんというのは、関西を中心に活躍されてる舞台やテレビで活躍されている方で、それはそれは面白い人らしいです。すみません、不勉強で恥ずかしい限りですが、伝聞です。
以前も市内で公演をされていて、それを観劇した人は「あまりにもよい!」と言っていました。まず、一人の役者が複数のキャラクターを演じるそうです。その演じ分け、演技力の高さにまず圧倒されるそうです。たった一人で作り出しているとは思えない世界観に飲み込まれて、腹の底から笑えるし、撃たれたように泣けるそうです。
勝ち誇ったように「見ないのは、損してるよ」と言われて、その場は愛想笑いで逃げましたが、はらわた煮えくりかえっていたのは言うまでもありません。
次の機会があれば、逃してなるものか、と心に深く刻みました。

その機会が、ようやくやってきました。
そんな「宮川サキのキャラクター大図鑑」ですが、2回公演です。なんと、1回目と2回目で内容が違うそうです。さて、どうしたものでしょうか……。まず夕方を見て、ひどく気に入ったら、夜も見るというのが必勝パターンかな。

ぜひ観劇して、誰かに「見ないと損だよ」と勝ち誇りましょう! 詳しくは会場でもある「おうちcafe4038」のブログにて。

宮川サキのキャラクター大図鑑

出演・作・演出:宮川サキ

日 時 :2017年5月3日(水・祝)①16:00〜 ②19:00〜

料 金 :一般2500円(4038さんどとドリンク付き)

     学生1500円(4038サンドとドリンク付き)要学生証

今年も『周南「絆」映画祭』が開催されるヨ-地域から全国に発信できる映画祭

周南「絆」映画祭をご存知でしょうか? 地方のちいさな映画祭ですが、知る人ぞ知る映画祭です。
第4回のときに行われた脚本賞「松田優作賞」で、足立紳の「百円の恋」が最優秀賞を受賞しました。その後、「百円の恋」は安藤サクラ主演で映画化され、日本アカデミー大賞で最優秀女優賞、最優秀脚本賞などなど受賞しました。地方の映画祭をきっかけに生まれた映画が、全国的にも有名な、テレビ中継されるような映画賞に入賞するなど、快挙以外のなにものでもありません。

そんなちいさいけれど、熱気あふれる『周南「絆」映画祭』が、今年は5月20日(土)、21日(日)に開催されます。
今年の目玉は、なんといっての「この世界の片隅に」の上映でしょうか。
アニメーション映画で、のん(本名:能年玲奈)さんということでも話題になりましたが、配給が大手でなかったこともあり、封切りは全国60館程度。もちろん山口県内での上映はありませんでした。
その後、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベストワンなど、数々の賞を受賞し、いま全国でぞくぞくと上映されてはじめている話題作です。
ちなみに、今回の『周南「絆」映画祭』、県東部では初の上映になるのではないでしょうか?
上映だけはなくて、舞台挨拶もあります。監督の片渕須直さんが来場される予定です。

その他の上映作品としては、山口県初のドキュメンタリーで、第90回キネマ旬報文化映画ベスト・テン1位にもなった「ふたりの桃源郷」、1953年に公開された小津安二郎作品「東京物語」、地元の地域おこしグループが自主製作した映画「高瀬茶に恋した男…。」など。
話題作から、古典的名作、ベリーローカル作品まで一挙に上映してしまう、いってみればカオスなところがこの映画祭の魅力の一つだと思います。

あとね、会場の雰囲気がいいんです! シネマ・ヌーヴェルとテアトル徳山Ⅰが会場となるんですが、どちらも古き良き映画館のたたずまいをしています。大手シネコンでは味わえない映画体験ができます。

○第8回周南「絆」映画祭

日にち :2017年5月20日(土)、21日(日)

会 場 :シネマ・ヌーヴェル、テアトル徳山Ⅰ(山口県周南市銀座2-18 2F)

チケット:前売り券 1dayチケット1,500円、2日間共通フリーパス2,500円

     当日券  一作品のみだと1,000円~。


詳細、最新情報は公式FBからご確認ください。


チラシのダウンロードはシネマ・ヌーヴェル公式HPでもできます。

山口県周南市や下松市の文系ねっとわーくを構築すべき活動中! ここでは演劇や映画、小説の感想、近隣の文系イベント情報を紹介します。

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